案件に参画するときの注意点
常駐型フリーランスが注意すべきこと
フリーランス常駐型案件に参画するために覚えておきたい注意点がいくつかあります。基本的なこととして、常駐先との契約締結がしっかりとできているかを自分の目でよく確認しましょう。フリーランスエージェントを利用する場合、契約に関する多くのことをエージェントが代行します。そのため、契約者本人が内容をよく理解しないまま契約が締結されてしまう恐れがあります。確認すべきポイントは、契約している相手が発注している企業であるかどうかです。本人と企業との間に仲介業者が複数入っている場合、企業とのやりとりに時間がかかったり、意思疎通がうまくいかなくなったりする可能性があります。仲介業者が多く入れば、それだけマージンがかかってしまうという点も見逃せません。発注先企業とフリーランス間に入るのは、利用するフリーランスエージェントのみであることが鉄則です。
大切なのは、エージェントから説明されることをそのまま鵜呑みにしてすべてを任せきりにするのではなく、その都度自分でしっかりと確認することです。
精算時間を確認する
常駐型フリーランス案件では、1ヶ月の業務時間をあらかじめ指定されます。例えば、月に160時間の契約となっている場合、1日8時間なら20日間勤務することになります。祝日が多い月などは平日で時間が消化できないことから、1日の勤務時間が長くなる場合もあります。指定されている精算時間と勤務日数のバランスを見れば、毎回の業務量がある程度予測できます。1日の勤務時間がどれほど長くなったとしても、1ヶ月のトータルで精算時間以内であれば報酬はそのままになります。
節度ある態度で仕事に臨む
はじめての職場だと緊張感を持てますが、業務に慣れてくると良くも悪くも環境になじんでしまいます。
その場になじむことそのものは良いことですが、常駐先企業内部の人間ではない自覚は常に持っておきましょう。会社のパソコンをプライベートの用件で使用することなど、マナー違反となる行為はすべて厳禁です。社会人としての基本マナーをしっかりと心に留めて、節度ある行動を心がけるようにしましょう。社内の人と仲良くなることは大切ですが、仲良くなったからといって社内の人になったわけではありません。当たり前のことですが、慣れてくるとその当たり前が麻痺してしまうことがあるので注意しなければなりません。
コンプライアンス違反に該当することをしてしまうと、多くの人々に迷惑をかけてしまいます。信用を落としてしまうと次につながりません。長く安定的にフリーランスとして生活するためにも、自分がフリーランスとしてどうあるべきかを常に意識しましょう。