常駐型フリーランスのデメリットを知る

常駐型フリーランスのデメリット

常駐型フリーランスにはメリットもあればデメリットもあります。メリットとデメリットのどちらも知ることで、常駐型フリーランスに対してバランスの取れた見方ができるようになります。
常駐型フリーランス最大のデメリットは、働き方の自由度が在宅型フリーランスよりも低いことです。フリーランスになれば会社員のような生活から離れられると考えていた人にとって、自由度の低い働き方はフリーランスの魅力を大きく引き下げてしまう要素となるでしょう。常駐型フリーランスには出社時間があり通勤があり、常駐先によっては残業もあります。1日の流れだけを切り取れば、会社員の1日とほとんど変わりません。週に5日その生活だと会社員生活そのものです。しかし、常駐型フリーランスの場合は週に2回や3回など働く頻度が選べる場合があります。条件が選べるようになるためにはある程度のスキルが必要ですが、下積みをしっかりと行ってクライアントとの信頼関係を築いていけば、働き方の自由度を上げていくことは可能です。

避けられないデメリットもある

常駐型フリーランスは出した成果がすべてです。正社員であれば成長のプロセスも含めて仕事全体を評価されますが、フリーランスは成果に対して報酬が支払われているので、期待した成果が伴わないプロセスは評価されないと考えておきましょう。フリーランスに支払われる報酬は正社員より高めであることから、評価は厳しくなりがちです。報酬だけで案件を選んでしまうと、期待にうまく応えられず評価を落としてしまう可能性があるので注意が必要です。
常駐型フリーランスのデメリットとして見過ごせないのが、職場で感じる疎外感です。一緒に働く仲間がいるのはひとつのメリットですが、フリーランスは同じ会社の社員ではなく外部の人です。常駐先の社員と心理的距離が離れているように感じると、気軽に話しかけることができない場合があります。複数のフリーランスと契約している企業なら、同じ立場の人同士で接しやすいと感じるかもしれません。職場の人間関係は円滑にしておいたほうが仕事をしやすいので、常駐先の社員や他のフリーランスとのコミュニケーションを大切にし、楽しく雑談できる程度の人間関係をできるだけ早めに構築しておきましょう。フリーランスは自由で人間関係の煩わしさもないと考えられがちですが、常駐型フリーランスにそのイメージはほとんど当てはまりません。しかし、自分の努力次第で自由な働き方を選べる立場にあることは間違いありません。常駐型フリーランスのデメリットを理解した上で、どうすればそのデメリットを軽減できるか考えてみましょう。